毎年、この時期には夏野菜を植えています。長さんが畑を耕してくださり、園長先生に苗を買ってきてもらって植えているのですが、今年は近所の”粕屋グリーンセンター”のお店の方より「買い物に来ないかな」と素敵なお誘いをしてもらい、５歳児の子どもたちが歩いてお買い物に行くことになりました。

　どんな夏野菜を植えるのか、自分は何の苗を買うのか、みんなで話し合いをしながら準備を進めました。

買い物をするということは、「お金は誰が払うの？」「買った野菜の苗はどうやってもって帰るの？」とたくさんの考えが出て、「お金はお当番さんが払うようにしよう」「お財布がないといけないよ」と手作りの財布を作ったり、苗を持って帰るために袋がいるねと、それぞれに家に帰ってお家の方に袋が必要なことを話し、子どもたちがたくさん考えながら準備をすることができました。

　当日の道のりは、落ちている梅の実を見つけて香りをかいで「いいにおいがする」と発見があったり、畑仕事をしているおばあさんに「この野菜はトマトなんだよ」と教えていただいたり、まつぼっくりをポケットいっぱいに拾ったり道中にも多くの触れ合いや発見がありました。

　粕屋グリーンセンターでは、お店の方に野菜の事を教えていただいたり、お金を払う体験をしたりしました。買った野菜の苗は、用意した袋に入れ自分で保育園まで大切に持って帰り畑に植えました。

野菜を植えて、育てて食べる体験にもう一つその苗がどこにあって、自分たちが生活する保育園の周りにある素敵な環境や人を知る機会も持つことができました。

水やりをしながら、実りを楽しみにしています。